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    2026年10月23日 23時00分更新

    文● スピーディー末岡 編集●ASCII

     ゲーミングデバイス大手のSteelSeries(スティールシリーズ)は、新型ワイヤレスゲーミングマウス「Sensei Pro」および「Rival Pro」を発表しました。新製品発表会では、最新技術のプレゼンテーションに加えて、プロゲーミングチーム「SCARZ」VALORANT部門の選手・コーチ陣が登壇し、実戦目線でのトークセッションやエイミングのデモプレイが行なわれました。

    伝説の「Sensei」「Rival」が

    約5年の開発期間を経て復活

     発表会の冒頭では、SteelSeries Japan セールスディレクターの石井靖人氏が登壇し、同社の歩みと新製品にかける思いを語りました。同社は2019年の磁気式スイッチ搭載キーボード「Apex Pro」や、2022年以降の「Arctis Nova」シリーズなど、市場をけん引する製品を送り出してきました。

     今回満を持して発表されたのは、2011年に登場した左右対称デザインの代表格「Sensei」と、2013年に登場したエルゴノミクスデザインが特徴の「Rival」のリニューアル版です。約5年の開発期間を費やし、現代の競技シーンで求められる性能を備えて再設計されたとのこと。

     ラインアップは左右対称の「Sensei Pro」とエルゴノミクスの「Rival Pro」の2シリーズで、それぞれにフルサイズ(53g)とMiniサイズ(49g)を用意した全4モデルです。

     カラーはブラックとホワイトの2色で、ブラックは11月20日、ホワイトは12月中旬以降に順次発売予定です。価格は3万3310円となっています。

    2.4GHzの混雑を避ける「UWB」と

    充電待ちをなくす「Infinite Power System」

     本シリーズ最大の革新ポイントは、従来の2.4GHz帯ではなく、超広帯域ワイヤレス技術「Ultra-Wideband(UWB)」を採用した点です。7.25GHz~9GHzの周波数帯を使用することで、2.4GHz帯の混雑や干渉の影響を受けにくくなっています。

     2.4GHz接続比で約20倍の帯域幅と複数のワイヤレスチャンネルを同時に活用し、最大8000Hz(8K)のポーリングレートで安定した低遅延通信を実現します。一般的な1000Hzのマウスと比べると、位置情報の更新頻度は最大8倍です。

     さらに、ワイヤレスマウス最大の課題であるバッテリー切れの不安を解消するのが、独自の「Infinite Power System」です。ホットスワップ対応の交換式バッテリーが2個付属し、1個を使用している間に、もう1個を付属の充電ベースステーションで充電できます。

     駆動時間は8K設定時でバッテリー1個あたり最大16時間(2個で最大32時間)、1K設定時で1個あたり最大60時間(2個で最大120時間)。プレイを中断することなく、バッテリーを交換してゲームを続けられます。交換式バッテリー構造を採用しながら、49gに抑えているのは驚きです。

     センサーには、最大42000DPI・800IPS・70Gに対応する「TrueMove 42K Pro」オプティカルセンサーを搭載。クリック部には耐久性1億回・応答速度0.35msの光学式スイッチを採用しています。

     ソフトウェア面でも、専用ソフト「SteelSeries GG」の感度最適化ツール「Sensitivity Optimization」や、最適な感度を見つける「Sensitivity Finder」、ゲーム間でDPI感度を引き継ぐ「Sensitivity Converter」、FPS向けの「3D Aim Trainer」を用意。ブラウザー上で設定できる「SteelSeries GG Web」も使え、プロ仕様のカスタマイズ環境が整えられています。

    プロゲーミングチーム「SCARZ」

    VALORANT部門が実戦での真価を語る

     発表会後半のトークセッションには、SteelSeriesがスポンサードするプロゲーミングチーム「SCARZ」VALORANT部門から、Artヘッドコーチ、Thiefy選手、YamadaTaroNO1選手、SacrificE選手、Kellan選手、Gray選手が登壇しました。事前に新マウスを試用したメンバーから、プロならではの視点でコメントが寄せられました。

    UWBワイヤレス接続の印象

    「通信飛びのない安心感と安定性」

     従来のワイヤレス接続で発生しがちなセンサーの飛びや遅延について、Artヘッドコーチは「従来のマウスだと途切れる感覚があったが、UWBはデータ描画の隙間がなく安定していて安心感が第一」と評価しました。Thiefy選手も「通信トラブルで1ラウンドでも落とすと全体の試合展開に響く。途切れない接続性はまさに神」と語り、大会シーンでの信頼性を絶賛しました。

    SCARZのメンバー

    Infinite Power Systemの利便性

    「充電忘れの恐怖からの解放」

     バッテリー交換システムについて、SacrificE選手、Kellan選手は、つい充電を忘れてしまっても予備バッテリーに付け替えるだけで済むので安心だと口をそろえました。Gray選手も「試合中に充電が切れそうになっても、一瞬でバッテリー交換ができるスムーズさが素晴らしい」と実用性の高さをアピールしました。

    形状とフィット感:

    「プレイヤーのこだわりに応える絶妙なフォルム」

     マウス選びのこだわりとして、Thiefy選手は、Senseiの後部(お尻)が手のひらに吸い付くようにフィットする点を高く評価しました。低めの背とグリップ感を重視するSacrificE選手、Kellan選手も、手の大きさに合わせてサイズを選べる点や精密なトラッキング性能を評価していました。

     会場で行なわれた「3D Aim Trainer」を使ったデモプレイでは、SacrificE選手がで150個以上のターゲットをヒットさせる圧倒的なエイムを披露し、新マウスのトラッキング性能と操作性の高さを示しました。

    【まとめ】ゲーミングマウスの新たな到達点

     「Sensei Pro」「Rival Pro」は、長年プロシーンを支えてきた名形状を継承しつつ、UWBによる途切れにくい8Kワイヤレスと、ホットスワップバッテリーによる連続駆動で、ワイヤレスゲーミングマウスの弱点を大きく改善した製品です。

     単なるスペック競争にとどまらず、最軽量49gの扱いやすさやグリップテープの同梱、ブラウザーで設定できる機能に至るまで、プレイヤーのストレスを減らす工夫が詰め込まれています。

     競技シーンの最前線で戦うSCARZの選手たちが口をそろえて「安心して戦える」と信頼を寄せる本機は、勝利を追求するゲーマーにとって注目のデバイスと言えるでしょう。

     10月23~25日まで秋葉原「LIFORK AKIHABARA Ⅱ」で開催されるポップアップイベントで実機を体感できるほか、全国の家電量販店やAmazon.co.jp、楽天市場で順次発売予定です。

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