9月に期限付き移籍で加入
福岡戦は右サイドハーフと2トップの一角でプレーした藤本。フル出場で勝利に貢献した。(C)SOCCER DIGEST(サッカーダイジェストWeb)
[J1第12節]東京V 3-1 福岡/10月24日/味の素スタジアム
試合終了の笛が鳴った瞬間、東京ヴェルディの藤本寛也はピッチに倒れ込んで空を見上げた。
【動画】熊取谷の先制弾!
「シンプルに疲れたのもありますが、初勝利というのは、流れ的にも苦しかったですし、雰囲気も重くないとは言えなかったので、良かったなと思っていました」
バーミンガム・シティFCでプレーしていた藤本の、東京Vへの期限付き移籍が発表されたのは9月17日。その時チームはリーグ戦を7試合消化していたが、4分け3敗と勝利がなかった。東京Vアカデミー出身でもある27歳MFには、チームの救世主としての活躍が期待された。
しかし、チームは続く第8節の浦和レッズ戦(1-3)を落とした。相馬直樹監督に指揮官が代わった第9節のサンフレッチェ広島戦(0-2)、第10節のFC東京戦(0-4)、第11節の横浜F・マリノス戦(2-2)も勝点3を奪えなかった。
藤本は加入直後ということもあったのだろう。浦和戦は終盤に少し出ただけだったが、広島戦以降はすべて先発。横浜FM戦ではゴールもマークしていた。
そうしたなかで迎えた今節のアビスパ福岡戦で、ようやく手にした今季初勝利に、藤本は「素直に嬉しいですし、みんな長く苦しい時間があったので、今日勝てて良かったです」と想いを口にした。
藤本は4-4-2の右サイドハーフで先発したが、前半の途中から2トップの一角にポジションを変えていた。これは監督からの指示だったようだが、「真ん中だと両サイドに影響を与えられるので、コントロールしやすかった」と語る。
相馬監督が志向する「縦に速いサッカー」も、試合を重ねるごとに選手同士の狙いや連係などが合ってきているように映る。試合終盤には腕章を巻いてプレーしていた藤本は、一定の手応えを示す。
「今日の試合も前半から流れが良かったです。監督が代わってから数週間しか経っていないなか、監督も意識づけをしているなか、偏ってしまったり、余裕がなくなる場面もありますが、慣れもあって柔軟にできるようになってきています」
東京Vは今節の勝利を次に繋げられるか。藤本のチームを牽引する活躍にも期待だ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)