2026年10月27日 10:10

北川健太郎被告(2018年撮影)
大阪地検のトップである検事正を務めていた男が、酒に酔った当時の部下の女性に性的暴行を加えた罪に問われている裁判の第二回公判が27日午前10時過ぎに始まり、男は、無罪を主張しました。
元大阪地検検事正の北川健太郎被告(67)は、検事正在任中だった2018年9月、大阪市内にある官舎で、酒に酔って抵抗が難しい状態だった当時の部下の女性・ひかりさん(仮名)に対し、立場に乗じて、性的暴行を加えたとして、準強制性交の罪に問われています。
2024年10月の初公判で、北川被告は「公訴事実を認め、争うことはしません」と起訴内容を認め、「被害者に深刻な被害を与え、深く反省・謝罪している。所属する組織の人たちに多大なご迷惑をかけ、世間を騒がせたことを申し訳なく思っている」と謝罪していました。
■謝罪から一転…「故意はなかった」無罪主張方針に 裁判は中断
しかし、初公判から2か月後の2024年12月、北川被告の弁護人が会見を開き、初公判で「公訴事実を争わない」とした主張を転換する考えを明らかにしました。弁護人は、「事件関係者を含め、検察庁にこれ以上の迷惑をかけたくないという思いだったが、初公判後の(被害女性による)検察庁に対する組織批判により、このような方針が間違っていたのではないかと悩み、自らの記憶と認識に従って主張することにした」と説明しました。この方針転換を受け、争点の整理などが必要となったため、裁判は約2年にわたり中断されていました。
■「きょうは元検事として戦う」第三者委員会設置は実現せず…退職した女性の思い
ひかりさんは事件後も大阪地検の検事として勤務しながら、誹謗中傷や検察組織の対応について訴えてきました。しかし、求めてきた第三者委員会の設置は実現せず、今年4月に辞表を提出し、8月に退職しました。
ひかりさんは今朝、裁判を前に読売テレビの取材に応じ、裁判への思いを話しました。「伝えられる時間や物事は限られる。裁判官にはきちんと真相解明して厳罰していただきたい」「裁判が始まると聞いてから精神状態も体の状態も非常に悪くなって、毎日嘆いて泣いていたが、ここ数日たくさんの人や一緒に働いていた仕事仲間からも応援のメッセージをもらった。性犯罪や虐待など、弱い立場とともに戦って来た元検事としてきょうは戦おうという覚悟で来ました」
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■北川被告は無罪主張 争う姿勢を示す
