アンドレア・キミ・アントネッリはシーズンを通して、ほぼ完璧な走りを見せているが、それはサーキット内に限った話なのかもしれない? メルセデスAMG GT 4ドアクーペのギアをリバースに入れたままアクセルを踏み、木製フェンスに接触する一幕があった。
所属先のメルセデスはその映像をSNSで公開し、「ちなみに選手権リーダー」と自虐的なキャプションを添えて20歳のイタリア人ドライバーをからかった。
この事故は2026年F1第18戦アメリカGPの週末、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでのプロモーション活動中に発生した。低速での接触で、本人に負傷はなく、車両とフェンスの損傷も軽微だった。
リバースのまま発進、吹き出すラッセル
アントネッリはバーンアウトを試みたようだが、ギアはリバースに入っていた。そのままアクセルを踏むと、車両は後退し、駐車エリア後方の木製フェンスに接触した。
驚いたアントネッリはギアを切り替えて前進し、「クルマ、大丈夫?」と車両の状態を気にした。
その様子を隣で見ていたチームメイトのジョージ・ラッセルは思わず吹き出し、「前に進むなら、ドライブに入れないと!」と助言した。アントネッリはその後、予定していたバーンアウトを行い、タイヤスモークを上げた。
週末への影響なく今季9勝で王座へ
このAMG GT 4ドアクーペは、メルセデス・ベンツの個別カスタマイズプログラム「MANUFAKTUR(マニュファクチュア)」のプロモーション用に用意された車両だった。
メルセデスは10月23~25日のアメリカGPで、W17にスペシャルリバリーを採用。両ドライバーには、それぞれのレーシングスーツの色に合わせたAMG GT 4ドアクーペを用意した。アントネッリはスチールブルーを選び、車両はサーキットへの往復などにも使用された。
今回のミスがF1での週末に影響することはなかった。アントネッリはポールポジションから今季9勝目を挙げ、2位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に13.078秒差をつけた。次戦を9位以上でフィニッシュすれば、史上最年少ワールドチャンピオンに輝く。
2026年2月、アントネッリはサンマリノの自宅近くでも市販車による交通事故を起こしている。
このとき運転していたのは、メルセデスAMG GT 63 PRO 4MATIC+ “モータースポーツ・コレクターズ・エディション”で、ガードレールに衝突した。単独事故で、本人にけがはなく、F1公式プレシーズンテストへの影響はなかった。
