CBCテレビ
6年前、名古屋のポーカー店で店長の男性が自殺し、遺族が損害賠償を求めた裁判。28日に控訴審の判決が言い渡されるのを前に、遺族が胸の内を語りました。
▼【写真で見る】スマホに残されていた“暴行を受ける動画” ポーカー店の25歳店長が自殺
■ポーカー店の25歳店長が自殺 スマホに残されていた“暴行を受ける動画”
(遥樹さんの母親 10月18日)
「これが(兄の)結婚式の(時の写真)。最後に家族で会ったときの写真が遺影になっている」
名古屋市千種区に住んでいた井上遥樹さん。6年前の11月、25歳の若さで自ら命を絶ちました。
(遥樹さんの母親)
「遥樹が残したスマホ。暴行を受けている画像(動画)を遥樹が残していた」
■スマホに残された動画には…蹴りつけられる様子が
遥樹さんのスマートフォンに残されていた動画。それは、遥樹さんが店長を務めていた名古屋市千種区のポーカー店に設置されたカメラが捉えたものです。
店内に現れた男性が突然、遥樹さんを蹴りつけ、手で突き飛ばします。さらに、壁に頭を押しつけるような様子も。
この男性は店の運営会社の代表で、2021年10月に暴行の罪で罰金10万円の略式命令を受けています。
■「私たちに伝えたいメッセージだったのでは」
(遥樹さんの母親)
「職場で殴られるなんてあり得ない。遥樹がわざわざ残していたということは、私たちに伝えたいメッセージだったのでは」
ほかにも長時間労働を強いられていたとみられることなどから、両親はおととし3月、「自殺は暴行や過酷な労働環境が原因」として運営会社や男性を相手取り、約1億600万円の損害賠償などを求め提訴しました。
(遥樹さんの父親)
「(男性らは)線香1本すらあげられないのかなという思い。『いきすぎたことがあったかもしれない』などと話があって、手を合わせて、頭を下げてもらえれば、今の裁判になったかどうかはわからない」
■「罪の重さを反映する判決を望んでいる」
ことし3月に出された判決で、名古屋地裁は両親の訴えをほぼ全面的に認め会社側に約1億200万円の支払いを命じました。
一方、会社側は判決を不服として控訴しています。
(遥樹さんの母親)
「どんなに頑固でも(店で働くのを)止めていたら死なずに済んだのではないか。今回は控訴されているので、遥樹の命の重さ(自殺)を防げなかった、職場の安全を守らなかった罪の重さを反映する判決を望んでいる」
(遥樹さんの父親)
「もう起こったことは取り返せないので、今から先そういう人が出ないように、少し社会が変わってくれたら」
控訴審の判決は、28日に言い渡される予定です。
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