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    10月23日に発売されたApple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」を、約1週間にわたりメインスマホとして使ってきた。そこで見えてきたのは、買って満足できる人と後悔する人の違いが、思った以上にはっきりしているということだ。

    iPhone Duoのスターホワイトをメイン機として使い始めて思ったこと

    筆者は2018年にGalaxy Note8からiPhone XSに乗り換えて以来、iPhoneのProシリーズを毎年買い替えてきた。カメラの進化には満足していたが、形の変化に乏しく、正直飽きていたのも事実だ。2021年に「Galaxy Z Fold3 5G」で折りたたみスマホに挑戦したものの、ソフトウェアに満足できずiPhoneに戻った経緯もある。

    だからこそ、折りたたみiPhoneには大きな期待を寄せており、発売日の朝にApple 表参道で受け取ってからメインスマホとして使っている。

    質感は最高、だが重さとケース選びが悩ましい

    本体の質感は申し分なく、所有する満足感は非常に高い。一方で気になるのが重さだ。iPhone Duoは約254gと歴代iPhoneで最も重く、iPhone 18 Proの約211gや、ライバル「Galaxy Z Fold8」の約201gと比べて40~50gほど重い。特にディスプレイを閉じたコンパクトな状態だと重さを感じやすい。

    「iPhone Air」の流れをくむデザインとなっており、高級感がある

    このiPhone Duoの重量感は、日中のオンタイムだと意外と気にならないのだが、ベッドやソファで寝転びながら片手で使っているようなリラックスタイムだと、だんだん腕が疲れてくることを実感させられる。本体の重さが質感の高さにつながっている面は認めるが、実用品としては日々の使い勝手を左右する明確な“負担”だ。

    ケースも悩みどころだ。横幅があるので分厚いケースだと片手で持ちにくくなる。筆者はiPhone Duoの持ちやすさを追求するため、アラミド繊維の薄型ケースを中心に各社の製品を試している。ケースのレビューは別の記事で紹介したい。

    iPhone Duoはそもそも本体が重く、幅がある。持ちやすさを損なわないためには、なるべく薄くて軽いケースを選ぶことが快適に使うコツになりそうだiPhone Duoが真価を発揮するのは7.6型のインナーディスプレイを開いたとき

    iPhone Duoを「買って良かった」と強く感じるのは、やはり7.6型のインナーディスプレイを開いた場面だ。縦長ではなく四角に近い独特のアスペクト比で、コンテンツを表示したときの黒帯も少ない。まさにポケットに入るiPad miniのようだ。

    独自のNano-texture(ナノテクスチャ)仕上げもかなり気に入っている。人によっては「白っぽく見える」「光沢があった方が映像がきれい」という意見もあるようだが、非光沢のおかげでどのような環境でもコンテンツに集中でき、折り目は目立たず、そして何よりベタベタの指紋に悩まされることもない。映像や画像も十分にきれいだと感じる。これがあるからiPhone Duoを選びたくなる強い魅力だ。

    そして最も期待していたのは、2つのアプリを並べて同時に操作できる「Split View」だ。例えば左側でAIアプリに作業させつつ、右側でさまざまな他のアプリを使うといったことが可能になる。

    iPhone Duoは、iPhoneで初めて横にアプリを2つ並べて使える。他社製品では3つ以上同時起動できるものもあるが、実用で言えば2つが限度だろう

    そしてそんなマルチタスクの機能で個人的に役立ったのが、スマホと連携するガジェットのファームウェア更新を行う場面だ。通常であれば「アプリを開いたままにしてください」と求められて他の作業が止まってしまうが、Duoなら左側で更新しつつ右で別の作業を進められる。

    もちろん写真や動画、ゲームを画面いっぱいに表示させたときの迫力は抜群で、電子書籍との相性も間違いない。漫画や雑誌は横に開いて見開きで読んでも、縦に持って単ページを大きく表示しても見やすい。

    画面いっぱいにコンテンツを表示させたときの没入感、満足感がすごい本体を縦にして単ページ表示にすると、さらに見やすくなる10月29日にリリースされた新作ゲーム「モンスターハンターアウトランダーズ」は、iPhone Duoに完全対応しており、画面いっぱいにゲーム画面を表示できる

    個人的に気に入っているのが、クラムシェルモードでデスクに置き、画面の下側にQWERTYキーボードを表示してノートPCのように使うスタイルだ。これがとにかくテンションが上がる。

    ソフトウェアキーボードのキーは1つ1つが大きめで、タッチタイピングもできる。当初は外付けキーボードと組み合わせるつもりだったが、ちょっとした入力やある程度の長さの文章なら、本体だけで済んでしまいそうだ。ちなみにGalaxy Z Fold8はヒンジの角度を途中で固定できないため、こうした使い方ができない。iPhone Duoならではの明確な強みとなる。

    日常の大半を担うアウターディスプレイは“我慢”である

    先ほどインナーディスプレイの魅力を解説したが、実際に開いて使う場面は意外と多くないことに気付かされる。筆者の場合、この1週間を振り返ると、全体の7割ほどは閉じた状態で使っていたように思う。メッセージのやりとりやSNSのチェックなど、片手でさっと済ませる操作はアウターディスプレイが中心になる。特に外出中はなおさらだ。

    そのアウターディスプレイは5.4型と、iPhone 18 Proの6.3型よりひと回り以上小さく、キーボードを出すと表示領域はさらに狭まる。サードパーティー製アプリの多くはまだ最適化されておらず、無駄な黒帯や何も表示されない領域が残り、バグも目立つ。

    iPhone Duoに対応していないアプリは、右側に非表示領域が生まれてガッカリ感がすごいiPhone Duoに対応していても、右上のインカメラ部分や時計などの表示が邪魔になる場合もある。YouTubeアプリをアウターディスプレイの縦持ちで再生すると、右上のアイコンが動画視聴を妨げてくる。これは本当にどうにかした方がいい

    そしてアウターディスプレイ(閉じた状態)での片手操作はかなり難しい。キーボードを左右に寄せる設定もあるが、横幅のある本体を片手で支えながら操作するのは緊張感が付きまとう。室内ならまだしも、屋外のコンクリートの上のような場所ではなるべく片手で持ちたくない。そして結局、指が届かない場所にボタンが表示され、両手で操作することになるのであった……。

    アウターディスプレイの片手操作は厳しい

    「PopSockets」のようなApple公認のMagSafeで取り付けられるグリップや、スタンド付きケースを利用するのもいいが、正直言って面倒だ。もはや「iPhone Duoは両手で使うもの」と割り切ってしまい、片手で操作はしないと決めたほうが楽になれる。

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