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    Playground Gamesは10月30日、『Forza Horizon 6』にていわゆる「痛車」デザインを手がけるユーザーのBANを巡る問題について、中国向けの公式SNSアカウントから声明を発表した。しかし、その内容に対しても批判が殺到したことを受けてか、投稿はまもなく削除されたようだ。声明の内容はユーザー間で英訳、日本語訳されて国内外のコミュニティで物議を醸す事態となっている。

    『Forza Horizon 6』は、オープンワールド・ドライビングゲーム『Forza Horizon』シリーズの最新作だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)/XBOX Series X|Sで、XBOX/PC Game Pass向けにも展開。PS5向けには2027年1月に発売予定となっている。世界各地を舞台としてきた同シリーズにて、『Forza Horizon 6』ではついに日本が舞台に。東京の繁華街や田舎、峠道から雪山まで、さまざまなロケーションでのドライブやレースを楽しめる。

    本作を含む『Forza』シリーズ作品では、車体のチューニングのほか、デカールやペイントを用いてデザインをカスタマイズすることが可能。作成したデザインは共有することも可能で、ユーザーは自由にダウンロードして、作者にはゲーム内通貨が還元される。なかでも、アニメ絵のキャラクターが描かれた「痛車」は人気カテゴリのひとつとなってきた。

    ところが、本作で痛車を作成したユーザーが相次いでBANされているとの報告が国内外で寄せられた。あるユーザーは外部に共有していない未公開のデザインを理由にBANされたとも報告しており、一部ではとあるコミュニティによる集団通報が影響しているのではないかとする見方も浮上していた。そこから、人間のチェックを経ずに、通報数に応じて機械的にBANがおこなわれているのではないかとする疑惑も上がり、運営への批判が強まることに。こうした状況を受け、本作のサポートを担当するTurn 10は9月24日に「Forza Code of Conduct(Forza行動規範)」を更新。通報されたコンテンツは人間のモデレーターが綿密にチェックしていることや、通報数は対応の優先度などに影響しないことなどが説明された(関連記事)。

    そして本日、『Forza Horizon 6』の中国公式アカウントから公式声明が発信された。声明ではまず、痛車デザインの削除やクリエイターのBANが相次ぐ状況に、コミュニティの関心や疑念が高まっていることを把握していることが述べられた。一方で、ユーザー生成コンテンツの制作数や通報数全体で見ると、措置の対象となっているコンテンツやアカウントは少ないという。

    具体的には過去1か月に制作されたユーザー生成コンテンツは1250万件以上で、対して同期間に寄せられた通報はその約0.1%の2万1900件であると説明。さらに、処分につながった通報は全体のわずか3%で、対象となったユーザーは700人に満たないとのこと。処分の大半は警告と一時的な利用停止であり、処分されたアカウントのうち、デザインに全裸の描写が含まれていたために永久利用停止となったのは7%だけで、人数にして50人程度だったという。

    さらに、世界中のプレイヤーを抱える本作では、地域ごとの文化の違いを無視できないとして、地域ごとに異なるレーティングが設定されていることにも言及。日本では12歳以上が対象となる「CERO B」だが、欧州では「PEGI 3」、ドイツでは「USK 6」、北米では全年齢対象の「E FOR EVERYONE」に区分されているとのこと。そのうえで、すべてのユーザー生成コンテンツはもっとも幼い年齢層に適した内容でなければならず、ペイントが公開されているかどうかにかかわらず、どの地域でも全年齢対象の基準を遵守する必要があるとの見解を示した。

    加えて、9月にTurn 10が伝えたような審査の仕組みを改めて説明し、デザインの審査にはAIは用いられていないことを強調。基本的には警告から始まって、違反を重ねることで利用停止となる段階的な処分をおこなっているという。ただし、露骨な性的コンテンツや過激なコンテンツは一切容認できず、違反したユーザーは直ちに利用停止になるとした。なお、未公開のデザインにも処分がおこなわれていることについては、車に適用すれば未公開状態でも他のプレイヤーに見られる可能性があるとの理由を挙げている。

    さらに声明では、デザインが適切かどうかを判断するための具体的な基準も示された。不適切な表現の例として、「とろんとした目(迷离醉眼)」「少し開いた唇(双唇微张)」「性的に誘惑する衣服(诱人的衣服)」など、性的なほのめかしを含む要素を例示。露出度だけでなく、複数の要素からキャラクターが性的に描かれているかを判断するとのこと。一方で、海辺でビキニを着ているなど、場面との整合性がとれており、全体の構図やキャラクターのポーズが挑発的でなければ、多少露出が多くとも通常は問題ないという。

    今回の声明を通してPlayground Gamesは、本作が全年齢対象に見合う審査基準を設けており、ユーザー生成コンテンツのうち、ごく一部の基準を満たしていないデザインに対して処分がおこなわれていることを主張したかたちだ。ただし、声明の内容に対してユーザーからさらなる批判を受けてか、今朝投じられたこの投稿は当日中に削除されたようだ。ただ声明が記載された画像から翻訳されるかたちで日本国内でも一部ユーザー間で広まりを見せており、その内容は物議を醸している。

    たとえば、人力での審査が改めて強調されたことについても、実際に通報を受けたコンテンツを審査するだけのサポート体制が用意されているのかという点について疑問は生じている。さらに、声明が中国コミュニティのみに向けて発信されたことについても批判が集まっている。ちなみに、これまでのユーザー報告に対して、今回提示された処分の件数が少ないのではないかと疑問視する声も上がっているが、今回示されたのはあくまで1か月分のデータである点には注意が必要だろう。

    なお、過去の報告ではアニメキャラクターを含まない、パーツメーカーのロゴのみの作品が削除されたケースなども出ていた。今回は具体的な基準などが伝えられたものの、そうした基準とは無関係とみられるデザインも削除されている状況から、実際の処分との整合性に疑問も残る。通報件数や処分対象者数などが伝えられるなど、新たに一定の透明性が示されたものの、一部のユーザーにとっては感情を逆撫でする声明となってしまった様子だ。中国向けに発信された投稿自体もほどなく削除されたとみられ、運営の説明姿勢についても疑問が生じる。

    いずれにせよ、声明が英語や日本語に翻訳されて中国以外のコミュニティに広まったことからは、この問題に対するユーザーの関心の高さもうかがえる。今回の説明でユーザーの不信感を払しょくできたとは言いがたく、今後公式からさらなる説明がおこなわれるのか、動向は注目される。

    『Forza Horizon 6』は、PC(Steam/Microsoft Store)/XBOX Series X|S向けに配信中。XBOX/PC Game Pass向けにも提供されている。また、PS5向けには2027年1月に発売予定だ。

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