フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)は、2026年F1第19戦メキシコGPに臨むにあたり、「うれしい驚きがあるかもしれないと思っていた」と明かし、初日のフリー走行を経て、少なくとも自身のマシンは良好に機能していると語った。
現地時間10月30日(金)にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われたフリー走行1回目(FP1)では7番手を記録。すべてのレギュラードライバーがマシンに戻ったフリー走行2回目(FP2)では12番手に後退したが、それでも最速を刻んだシャルル・ルクレール(フェラーリ)との差は0.769秒に収まった。
ホンダは、予選に向けてターボラグを軽減する余地があると判断しており、初日に得たデータを基に調整を進める。
アロンソ手応え、低速セクターで10番手
スペインのモータースポーツ専門メディア『SoyMotor』によると、アロンソは初日フリー走行を経て、メキシコ特有のコンディションに可能性を感じていたと説明した。
「メキシコは標高を含めた様々な点で他とは違う独特な場所だから、ここには先入観を持たずに来たんだ。だから、何かうれしい驚きがあるかもしれないとは思っていた。今のところ、少なくとも僕のガレージ側では、マシンは上手く機能している」
アロンソのAMR26が特に速さを見せたのは、低速コーナーが連続するスタジアムセクションだった。2本のロングストレートがある第1セクターでは17番手にとどまったが、最終セクターではレッドブル勢を上回るパフォーマンスを発揮。10番手をマークした。
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エルマノス・ロドリゲス・サーキット(F1メキシコGP)のコースレイアウト図(2026年版)
週末に先立っては、ダウンフォース不足への懸念の声も聞かれた。メキシコシティは標高が高く、ただでさえ空力的負荷が22%近く低下するが、2026年の新世代マシンは従来のマシンと比べてダウンフォース量が少ない。
それでもアロンソによれば「大きな違いはなかった」という。
「ダウンフォースが不足することを誰もが心配していたけど、実際には、ここでのマシンの挙動は例年とよく似たものだった。だから、特別に難しくなったわけではないと思う」
クロフォード停止でES交換、ターボラグ改善へ
一方、もう1台のAMR26はトラブルへの対応を余儀なくされた。FP1でランス・ストロールに代わって出走したジャック・クロフォードは、終盤にマシンを止めた。
ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアによると、エネルギー回生システム(ERS)関連の問題が疑われたため、直ちに走行を止めたという。
このトラブルを受け、HRCとアストンマーティンのメカニックはFP2に向けてバッテリー(ES)を交換。FP2では無事にストロールをコースへ送り出した。ストロールはアロンソから1.035秒遅れの20番手で初日を終えた。
アロンソは、高地での走行について「標高の高さ、ターボの回転数、温度、ブレーキ……どれも限界に近いところで管理しなきゃならないけど、それを除けば明日に向けて大きな懸念はない」と説明した。
初日のフリー走行では、事前に想定されていたターボラグが確認された。メキシコは空気密度が低いため、エンジンに空気を送り込むターボの負担が増加する。昨年まではMGU-Hがターボをアシストしていたが、今季は廃止されており、ホンダも開幕前の段階から課題の一つに挙げていた。
折原TGMは、初日の作業と予選に向けた方針を次のように説明した。
「予想していた通り、ターボラグが幾らか発生していることが確認されたため、今日のセッションではターボチャージャーの挙動を詳しく調べました。データを見る限り、明日の予選に向けて、まだ改善できる余地があると考えています」
「エンジンについては、燃焼状態が想定どおりであることを確認できました。今後はドライバビリティーの最適化とターボラグの低減に重点を置いていきます」
2026年F1メキシコGPの初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。ランド・ノリス(マクラーレン)が0.103秒差の2番手、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が0.106秒差の3番手に続く結果となった。
FP3は日本時間10月31日(土)26時30分から、公式予選は同30時から1時間に渡ってエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
