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    湾岸への事前通告、3隻目の空母、膠着したイスラエル総選挙…攻撃再開の可能性が一気に濃厚に

    松本 太

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    2026.11.1(日)

    中東から米カリフォルニア州サンディエゴの母港に帰還した原子力空母セオドア・ルーズベルト(2024年10月15日撮影)。2026年9月末に再び中東に向かうためサンディエゴを出港した(写真:ロイター/アフロ)

     11月3日、米国は中間選挙の投票日を迎える。選挙戦の争点は物価と生活費であり、遠い中東の戦争が直接の争点になっているわけではない。だが、投票箱が閉じられたその瞬間から、ワシントンの視線は再びペルシャ湾に向かうことになるだろう。

     2月28日に米国とイスラエルの攻撃で始まったイラン戦争は、4月のパキスタン仲介による停戦、6月の「イスラマバード覚書」とその崩壊、夏の断続的な応酬を経て、すでに9カ月目に入っている。ホルムズ海峡の通航量は戦前の半分程度に落ち込んだまま、米国の海上封鎖もイラン経済を締めつけ続けている。2月末から4月までの大規模な攻撃を「第1幕」、封鎖と散発的な応酬が続いた夏以降を「第2幕」とすれば、イラン戦争は今、新たな局面、いわば「第3幕」の入り口に立っているように見える。

     本稿では、まず攻撃準備が整いつつあることを示す軍事的な兆候を整理した上で、10月29日に開票結果が公表されたイスラエル総選挙の結果、中間選挙後の米国内政の行方、そして仲介外交の実態を重ね合わせ、11月以降のイラン戦争の展開を占ってみたい。

    湾岸諸国への「備えよ」という通告

     最も重要な兆候は、米国が外交・軍事の両チャネルを通じ、複数の湾岸アラブ諸国に対して、中間選挙後の「短期・高強度」の軍事作戦に備えるよう伝えたことである(10月27日付ウォール・ストリート・ジャーナル紙)。

     この種の通告の意味は軽くない。今回の戦争でイランは、開戦直後から湾岸各地の米軍基地や外交施設、さらにはエネルギー施設や空港を攻撃してきた。新たな攻撃が湾岸諸国への報復を招くことは確実視されており、通告は単なる情報共有ではなく、ミサイル防衛の配置や民間人保護の準備を求める実務的な要請にほかならない。通常、こうした通告は実際の行動にかなり近い段階で行われる。

     トランプ大統領自身も、10月8日に「中間選挙前にはイランを攻撃しない」と明言している。裏を返せば、選挙後については何も約束していないということである。同大統領は最近の集会で、春の大規模爆撃作戦を念頭に「もう一度、小さなエピック・フューリー(壮絶な怒り)作戦をやるかもしれない。さもなくば彼らが合意するかだ」と語った。投票日を目前にした10月下旬にも、選挙後の攻撃について問われ、「何でもあり得る」と答えている。28日には米ニュースサイト「アクシオス」の取材に、「取引によってであれ、別の方法によってであれ、我々は仕事を終わらせる必要がある」と語った。

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