
映画「栄光のバックホーム」の登場人物と相関図
Photo By スポニチ
元阪神で23年に脳腫瘍で亡くなった横田慎太郎さん(享年28)の生涯を描いた映画「栄光のバックホーム」がきょう7日午後10時からテレビ朝日系で完全ノーカットで地上波初放送される。ファンから愛された横田さんの足跡をたどった映画の全国放送に虎党は放送が決まった直後から歓喜。Xでは「絶対観る」「阪神ファン、野球ファンだけでない人にも見て欲しい」「冒頭からタオルとハンカチのご準備を」などの投稿が相次いでいる。
【秘話】番記者が見た横田慎太郎さん
「栄光のバックホーム」の原作はともにベストセラーとなった横田さんの自著「奇跡のバックホーム」(幻冬舎)と「栄光のバックホーム」(幻冬舎、中井由梨子著)で、秋山純監督(61)がメガホンを取った。横田役の主演は新人俳優の松谷鷹也。父は元巨人、近鉄投手の松谷竜二郎氏で、自身も学法福島(福島)では投手として活躍した。95年生まれの横田さんに対して松谷は94年生まれで、身長も1センチ違い。同じ左投げ、左打ち、父親はプロ野球選手と不思議なほど共通点が多いことから秋山監督も「奇跡のバックホームは松谷鷹也なしには成立しない」と起用の背景を明かしていた。
松谷は5年前の21年に横田さんと故郷・鹿児島で初対面。既に映画化の構想があったことで「これで練習してください」と現役時代に使用していたグラブを託された。横田さんが余命を宣告された後も療養施設を毎日訪問。亡くなった当日も別の作品の撮影場所から新幹線に飛び乗り「横田さんに会いに」と甲子園、鳴尾浜に向かっている。
23年からは、広島のクラブチーム「福山ローズファイターズ」に練習生として参加。野球の技術練習、筋力トレーニングにも取り組み、体重は20キロ増の90キロと横田慎太郎を演じるための肉体改造にも成功し撮影に臨んだ。
脇を固める他の登場人物も豪華俳優陣が務めた。母・まなみさん役は鈴木京香は松谷とのW主演。父・真之さん役は高橋克典、姉の真子さんを山崎紘菜が演じた。他にも当時の金本知憲監督は加藤雅也、2軍監督の平田勝男氏は大森南朋、横田さんと師弟関係にあった「ミスタータイガース」こと掛布雅之氏は古田新太が演じた。横田さんの告別式で弔辞を読んだOBの川藤幸三氏を柄本明、横田さんの教育係を務めた先輩・北條史也を前田拳太郎が演じた。
横田さんと親交が深かった本紙阪神担当、遠藤礼記者も重要な役で描かれ、音楽グループ「超特急」の草川拓弥さんが演じた。
昨年11月26日に全国公開となると、阪神ファンだけでなく口コミで感動が広まり大ヒット。観客動員約130万人、興行収入17・7億円を記録した。
▽横田さん「奇跡のバックホーム」 19年9月26日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(鳴尾浜)を引退試合として臨んだ横田さんは、当初は9回の1イニング限定で守備に就く予定だったが、8回2死二塁の場面で平田2軍監督(現ヘッドコーチ)から声がかかり中堅へ。直後の塚田の中前打を処理してノーバウンドの本塁送球で補殺を記録した。現役最後のワンプレーは「奇跡のバックホーム」と称された。
◇松谷 鷹也(まつたに・たかや)1994年(平6)1月22日生まれ、神奈川県出身の30歳。小3から本格的に野球を始め学法福島では投手として2年秋に東北大会出場。3年夏は福島大会準々決勝で敗れ甲子園出場なし。卒業後はモデルを目指し2015年には美男コンテスト「ミスタージャパン」の神奈川県代表。一方で、秋山純監督の下で製作、助監督など現場の修業を積み、今回の抜てきに至った。
