2026年F1第20戦サンパウロGPでは、競技規則で認められている年間の割り当て上限を超えるパワーユニット(PU)コンポーネントの交換に伴い、トップ3チームのマシンを含む計5台がグリッド降格ペナルティを受ける。
オープニングセッションを前にメルセデスは、ジョージ・ラッセルの63号車W17に今季6基目の内燃エンジン(ICE)およびPU補助コンポーネント(PU-ANC)を投入した。このうち、ICEの交換がペナルティの対象となった。メルセデスによれば、これらは追加開発・アップグレード機会(ADUO)を利用して改良したものではないという。
フェラーリ勢はルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレールともに今季6基目となる内燃エンジン(ICE)の投入がペナルティの対象となった。一方、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)はICE、ターボチャージャー、エキゾーストの3項目、セルジオ・ペレス(キャデラック)はICE、ターボチャージャー、MGU-Kの3項目で年間の割り当て上限を超えた。
Driver
ICE
TC
EXH
MGU-K
ES
PU-CE
PU-ANC
ジョージ・ラッセル
6
6
マックス・フェルスタッペン
5
5
5
6
シャルル・ルクレール
5
ルイス・ハミルトン
5
セルジオ・ペレス
5
5
4
5
オーバーテイクが比較的容易なインテルラゴスは、劇的な挽回劇の舞台としても知られる。
ハミルトンは2021年、DRS(ドラッグ低減システム)の規定違反で金曜日の予選から失格となり、エンジン交換による5グリッド降格も受けた。それでもスプリントを通じて順位を取り戻し、決勝で優勝を飾った。
フェルスタッペンは2024年、波乱の予選とエンジン交換ペナルティを経て17番グリッドから優勝。2025年も厳しい予選の後、マシンへの変更によりピットレーンスタートとなったが、決勝では3位まで挽回している。
巻き返しへ「5グリッド降格なら、それほど悪くない」
マレーシアで開催されたバーレーンGPでのトラブルにより計画が崩れた結果、ラッセルはシンガポールGPでもPU交換により60グリッド降格ペナルティを受けているが、それでもシーズン終了までに再びグリッド降格を受けることは避けられない状況となっていた。
もっとも、インテルラゴスはオーバーテイクが比較的しやすいサーキットであり、降格を受ける場所としては理にかなっている。また、今週末は雨が降る可能性もある。
ラッセルは最高でも6番グリッドからのスタートとなるものの、巻き返しに自信を見せており、「5グリッド降格なら、それほど悪くないと思う。そこから順位を取り戻せるよう頑張るよ」と語っている。
「いずれにしても、どこかのタイミングでグリッド降格ペナルティを受ける必要があった。もちろん、シンガポールでもペナルティを受けたけど、シンガポールからシーズン終了までのレースを考えたとき、ここで受けるのが良いと判断した」
「何年か前の2021年には、ルイスもここで大きなグリッド降格ペナルティを受けたけど、かなり良い結果を残したからね」
2026年のPU上限基数と罰則
新世代V6ハイブリッド・ターボ導入初年度の2026年シーズンは、ICE、TC、エキゾーストが年間各4基まで、MGU-K、PU-CEおよびESが各3基まで、そしてPU-ANCが年間6基までに制限されており、上限を超えるたびにグリッド降格ペナルティが科される。
いずれかのコンポーネントが使用可能基数を初めて超えた場合、10グリッド降格が科される。同じコンポーネントについて2回目以降の超過が発生した場合は、その都度5グリッド降格が科される。同一大会で科されたペナルティは、すべて累積して適用される。
2026年パワーユニット通季投入状況
Team
Driver
ICE
TC
EXH
MGU-K
ES
PU-CE
PU-ANC
マクラーレン・メルセデス
O.ピアストリPIA
4
3
3
2
3
3
5
L.ノリスNOR
4
3
3
2
3
4
5
メルセデス
G.ラッセルRUS
6
5
5
4
4
4
6
A.K.アントネッリANT
5
3
3
2
4
4
6
レッドブル
M.フェルスタッペンVER
5
5
5
3
3
3
6
I.ハジャーHAD
8
7
7
4
4
4
8
フェラーリ
C.ルクレールLEC
5
4
4
3
3
3
6
L.ハミルトンHAM
5
4
4
3
3
3
6
ウィリアムズ・メルセデス
A.アルボンALB
5
3
3
2
3
4
5
C.サインツSAI
4
4
3
2
3
4
5
レーシングブルズ・RBPT
A.リンブラッドLIN
6
5
5
2
3
3
6
L.ローソンLAW
5
5
5
2
3
3
7
アストンマーティン・ホンダ
L.ストロールSTR
6
7
3
5
8
7
9
F.アロンソALO
5
6
3
5
7
6
9
ハース・フェラーリ
E.オコンOCN
4
4
4
3
3
3
5
O.ベアマンBEA
4
4
4
4
4
4
4
アウディ
N.ヒュルケンベルグHUL
4
4
4
3
3
3
5
G.ボルトレートBOR
5
5
5
4
5
5
7
アルピーヌ・メルセデス
P.ガスリーGAS
4
3
3
2
3
3
5
F.コラピントCOL
5
3
2
2
3
4
5
キャデラック・フェラーリ
S.ペレスPER
5
5
4
4
3
3
5
V.ボッタスBOT
5
5
4
4
4
4
5
