2026
11/08
有機EL(OLED)ディスプレイ「PROLED XDR(タンデムOLED)」を搭載し、タッチ操作に対応した新型MacBook Pro(以下、MacBook Pro PROLED)の内部を撮影した画像が確認されました。
MacBook Pro PROLEDの内部構造は、ミニLEDバックライトを搭載するM5 ProおよびM5 Max搭載モデルとよく似ています。
それでは、14インチモデルで220グラム、16インチモデルで320グラムもの軽量化が実現した理由はどこにあるのでしょうか。
内部写真や従来モデルとの比較から、薄型化と軽量化の要因を考察します。
目次
MacBook Pro PROLEDは薄型・軽量化
MacBook Pro PROLEDはOLEDディスプレイの採用により、16インチモデルは約0.8ミリ、14インチモデルは0.5ミリ薄くなりました。
重量は14インチモデルが従来モデルより0.22kg軽い1.38kg、16インチモデルは0.32kg軽い1.82kgになっています。
比較項目14インチ16インチ従来モデルの重量1.60kg2.14kgPROLEDの重量1.38kg1.82kg軽量化220g320g重量の減少率約13.8%約15.0%厚さの減少0.5mm0.8mm
※M5 Pro搭載モデル同士での比較。構成によって重量は異なります。
OLEDとミニLEDの内部を比較
今回報告された内部写真では、MacBook Pro PROLEDと従来のミニLEDモデルに、ひと目でわかるほど大きな違いは見受けられません。
14インチMacBook Pro PROLEDの内部
このことから、基本的な部品配置は従来型を踏襲している可能性があります。ただし、部品の配置が似ていることと、内部構造が変わっていないことは別です。
14インチMacBook Pro (ミニLED)の内部
AppleはMacBook Pro PROLEDで冷却機構を再設計したと説明しており、外からは確認しにくい部分にも変更が加えられています。そのため、内部写真だけで、軽量化のすべてがディスプレイによるものと結論付けることはできません。
OLED化が軽量化に与えた影響は?
MacBook Pro PROLEDの軽量化に大きく貢献したと考えられるのが、ディスプレイの構造変更です。
従来のミニLEDモデルは、液晶パネルの背後に多数のLEDを使ったバックライトを配置していました。
一方、OLEDは画素自体が発光するため、バックライトが不要です。この違いによって、ディスプレイ全体の厚さや重量を減らしやすくなります。
タッチ対応でも薄型化できた理由
今回のMacBook Pro PROLEDは、ディスプレイをOLEDに変更しただけでなく、タッチ操作にも対応しています。一般に、タッチセンサーを追加すれば、その分だけディスプレイの厚さや重量が増える可能性があります。
しかし、MacBook Pro PROLEDでは、タッチセンサーをディスプレイパネルの上に重ねるのではなく、パネルに直接組み込んでいるとAppleは説明しています。
つまり、OLEDによる薄型化の利点を生かしながら、タッチ操作への対応を実現したことになります。
軽量化の大部分はディスプレイ側か
14インチモデルでは約14%、16インチモデルでは約15%もの重量が削減されています。これは厚さが0.5〜約0.8mm減少したこと以上に大きな変化と感じられます。
OLEDの採用が重要な要因なのは間違いなさそうですが、ディスプレイだけで220〜320グラムの軽量化が実現したかどうかは不明です。
筐体内部の部品や固定機構、冷却システムなど、小さな変更が積み重なっている可能性もあります。
冷却機構は外観以上に変わった?
AppleはMacBook Pro PROLEDについて、薄型化と軽量化を実現しながら、M5 ProおよびM5 Maxの持続性能を維持できるよう冷却機構を再設計したと説明しています。
特に、発生した熱がディスプレイへ伝わりにくいよう、排熱の流れを変更しているのが特徴です。
OLEDの熱対策も重要か
ミニLEDバックライト搭載液晶とOLEDでは、発光方式が異なります。OLEDは高温環境での使用が長時間続くと、発光材料の劣化が進む可能性があるため、温度管理が重要になります。
MacBook Pro PROLEDでは、ディスプレイが薄くなった一方で、M5 Maxのような高性能チップから発生する熱も適切に処理する必要があります。
Appleが排熱をディスプレイから遠ざける方向に設計を見直したのは、こうしたOLED特有の条件も考慮したためかもしれません。
内部写真で違いがわからない理由
冷却機構の変更は、ファンの配置や大きさだけで判断できるものではありません。ヒートパイプやヒートシンクの形状、排気口の構造、内部の空気の流れなども冷却性能に影響します。
実際、海外レビューでは排気口の形状が従来モデルと異なっていることが確認されています。
そのため、内部写真で部品配置に大きな違いがなくても、冷却性能に関わる設計が変更されていることは十分に考えられます。
OLED化とゴム足の取り付け方法変更
もう1つ興味深いのが、MacBook Pro PROLEDの底面にあるゴム足の取り付け方法です。従来のミニLEDモデルでは、底面のアルミニウム製カバーの表面にゴム足が取り付けられていました。
MacBook Pro(ミニLED)の底面
一方、MacBook Pro PROLEDでは、カバーを凹ませた部分にゴム足が収まる構造になっています。
MacBook Pro PROLEDの底面
ゴム足の形状も、従来モデルとは異なります。高さを抑えたことにより、タイピング時の快適性が向上したとの意見も見受けられました。
2027年発売の後継モデルも大きく変わらず?
今回のMacBook Pro PROLEDで内部構造を大きく変えていないのであれば、2027年末に発表されると噂の後継モデル、M7 ProおよびM7 Max搭載モデルの変更点もチップの刷新だけで、外寸や重さは維持されるのかもしれません。
また、ゴム足の取り付け方法変更などは、M7搭載14インチMacBook Proにもすぐに応用できそうです。
Source: MrMacintosh(@ClassicII_MrMac)/X, Notebookcheck
