【NVIDIA決算深掘り】強い決算なのに株価が上がらなかった本当の理由【米国株 #175】
※本動画は大島氏が米国・カリフォルニアよりリモート収録しております。
音声に一部お聞き苦しい点がございますが、ご了承いただけますと幸いです。
前回(#174)では、Cisco・フジクラ・Corningという外堀企業の決算から、
AIインフラ需要の現実を確認しました。
今回はいよいよ本丸。前回確認した外堀との答え合わせも含め、NVIDIA決算を徹底的に読み解きます。
決算直後、株価は素直に上がりませんでした。
しかし、それは決算が弱かったからではありません。
売上高816億ドル、Data Center売上752億ドル、Non-GAAP EPS 1.87ドル。
Q2ガイダンス910億ドル、粗利率75%前後。
いずれも市場コンセンサスを上回る、かなり強い内容でした。
では、なぜ株価が動かなかったのか。
そして今回の決算で本当に重要だったのは何か。
ファンドガレージが整理した視点は、大きく3つです。
① 株価が上がらなかった理由──期待値調整とオプション需給の歪み
② AI Factory企業への構造転換──NVIDIAが語り始めた新しい評価軸
③ ACIE・推論需要・Vera CPU──成長の多層化が示すもの
さらに、ファンドガレージのPER表で確認できる
Non-GAAP FWD P/E 24倍台という違和感。
AMD 63倍、Broadcom 36倍、ARM 141倍と並べたとき、
NVIDIAの現在地は何を示しているのか。
短期の株価ノイズではなく、
事業構造の変化として今回の決算を読み解きます。
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✦ 主なトピック ✦
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✦ 強い決算でも株価が上がらなかった3つの理由──コンセンサス・ウィスパーナンバー・需給
✦ AI Factoryとは何か──GPUを売る企業から、AI Factory全体の経済性を設計する企業へ
✦ Data Centerセグメントの新しい見せ方──HyperscaleとACIEがほぼ半々になった意味
✦ Sovereign AI──約40カ国・対象GDP50兆ドル・前年比80%超増という現実
✦ 推論需要の拡大──学習から推論・Agentic AIへ、NVIDIAはシェアを伸ばしている
✦ Vera CPU──2,000億ドルのTAMとAI Factory全体の設計権
✦ PER24倍という違和感──市場はNVIDIAをまだGPUサイクル企業として見ているのか
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🔑 重要ポイント
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✅ 決算は強かった。株価が動かなかったのは、期待値調整とオプション需給の歪みによるもの
✅ NVIDIAが今回最も強調したのは数字ではなく、GPUを売る企業からAI Factory全体の経済性を設計する企業への転換という評価軸の変化
✅ Data Center売上はHyperscaleとACIE(AI Clouds・Industrial・Enterprise)がほぼ半々。ACIEは前四半期比31%増で、成長の柱が多層化している
✅ 推論需要はAgentic AIの拡大とともに増加。NVIDIAは学習だけでなく推論側でもシェアを拡大している
✅ Vera CPUはRubin GPUの付属品ではなく、2,000億ドルのTAMを持つ単独の事業機会。AI Factory設計の範囲がGPUを超えて拡張している
✅ Non-GAAP FWD P/E 24倍台は過去5年平均を大きく下回る。市場がNVIDIAをAI Factory企業として評価し切れていない可能性を示している
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📖 用語解説
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AI Factory – NVIDIAが提唱するAIインフラの設計思想。GPU単体ではなく、CPU・ネットワーク・ソフトウェア・運用ノウハウまでを含めた「AIを生産し動かし続けるための計算工場」全体を指す。
ACIE – AI Clouds・Industrial・Enterpriseの略。NVIDIAが今回から開示したData Centerセグメントの区分で、AI専業クラウド・産業用途・企業内AI・Sovereign AIを含む第2の成長軸。
Sovereign AI – 国家や地域が自国のデータ・制度・安全保障に適合したAIインフラを自ら整備する動き。NVIDIAによれば約40カ国に展開、対象GDP規模50兆ドル、前年比80%超増。
Vera CPU – NVIDIAが開発するArmベースのCPU。Rubin GPUとのセットだけでなく、スタンドアロンでも展開。ジャンセンCEOは2,000億ドルのTAMと今年約200億ドルのvisibilityを説明している。
Non-GAAP FWD P/E – 会計上の特殊項目を除いた将来予想利益に基づくPER。ファンドガレージが日々確認しているバリュエーション指標。NVIDIAは現在24倍台で、過去5年平均の44倍台を大きく下回っている。
ウィスパーナンバー – 市場コンセンサスとは別に、インサイダーや機関投資家の間で囁かれる非公式の期待値。公式コンセンサスより高い水準に設定されることが多く、決算評価の隠れた基準になる。
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⏱ タイムスタンプ
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0:00 オープニング・今回のテーマ
0:40 決算の数字を確認する──売上・EPS・ガイダンスはコンセンサスを上回った
1:54 株価が上がらなかった理由①──外堀から積み上げた期待値との乖離
2:59 株価が上がらなかった理由②──オプション需給の歪み
4:07 NVIDIAが語り始めた新しい評価軸──AI Factory全体の経済性
5:31 AI Factoryとは何か──token per watt・稼働率・資産寿命が示すもの
7:21 Data Centerの新しい見せ方──HyperscaleとACIEがほぼ半々に
9:20 ACIEとは何か──AI Clouds・産業・企業・Sovereign AIという第2の成長軸
11:31 推論需要の拡大──学習からAgentic AIへ、シェアを伸ばすNVIDIA
13:24 Vera CPU──2,000億ドルのTAMとAI Factory設計権の拡張
15:46 PER表で見るNVIDIA──Non-GAAP FWD P/E 24倍台という違和感
18:03 AMD・Broadcom・ARMとの比較──市場はまだGPUサイクル企業として見ているのか
20:44 まとめ──GPU企業からAI Factory企業へ、評価軸が変わる段階に入った
22:32 エンディング
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当動画は2026年5月26日に収録しています。
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16件のコメント
NVDAはモメンタムを買う為の財布になっているのではと思っていますがどうでしょう?
電力→ネオクラウド→光通信→ストレージ→CPUへと移る資金の調達元でしょう。そしてソフトウェアがAIの恩恵を受け、その全てを束ねるのがNVDAだとわかれば本格上昇になるのでは?
本格上昇前のNVDAを売ってモメンタムを高値で買うというのは悪手としか思えません。
大島さん、毎週配信ありがとうございます😊🎉
エヌビディアとパランティアを軸に投資しているので株価がいつもなかなかですが、ファンダメンタルズいいのでまだまだホールド買い増しします❣️🌈
マイクロン、キオクシア等々の記憶用半導体企業の株価が爆上げした一方で、NVIDIAは210ドル台でモミモミ、パランティアは130ドル台まで下げて下値モミモミ。
パランティアとマイクロンは100ドル前後の同水準から上げだして、200ドル乗せまでは凸凹はあっても同じような感じだった。
ところが、そこからマイクロンがDRAM実需を背景に900ドルまで爆上げした。一方パランティアは130まで反落と明暗を分けた。
PER比較からすれば明暗分けたのは必然なのかもしれないが、パランティアによるイラン戦争での見事な戦略的推論AIの役割も、株式市場では特段評価されずにいる。
半導体の物理的需要のマイクロン、戦略的な推論AIのパランティア、推論ファクトリーのNVIDIA。業態の違うが密接な関係の3社の立ち位置と株価は非常に興味深い。
AIが喋ってんの?
いつも拝見しており、全体像を理解するのにたいへん役立っています。
年初、余剰資金をNVDAかMUか、どちらに振り向けようかと検討し、MUにしました。
単純にHBM+DRAMの不足感が大きいのと、時価総額が小さいからでした。
現時点でNVDAは、CPU、HBM+DRAM、NANDなどの供給制約が出荷量の足かせになっている、というイメージがあります。
同時に、それらの価格高騰により、製造コストが上がり、利益率が下がるのでは、という懸念もあります。
CPU、HBM+DRAM、NANDなどの価格が下がり始めれば、NVDAはより上がりやすくなると考えています。
シリコンサイクルが従来通りなのか、スーパーサイクルになるのか? 注目していきたいと思います。
4年以上前から大島さんのおかげでエヌビディアをガチホできています。今回の番組の内容はジェンセンはChatGPTモーメントの時にあらすじは話していましたね。現実は彼の予想通りかそれ以上のAIの広がりを感じます。今後ともよろしくお願いいたします。
NVDA、この決算ですら株価が下がり続けるのは耐え難いなー、というのが太宗の投資者の声なのでは。
何があると反転上昇するとお考えでしょうか!?投資者がNVDAを大島さんくらいに理解できれば上がるのかもしれませんが、、それは相当困難ですよね、、
今回もありがとうございます!
個人レベルでは、CPUやメモリーなどAI周辺の未着手銘柄や迫るSpaceX、OpenAIのIPOに資金を振り向けると、Nvidia買い増し資金が残っていない状況があります。
内容は毎回言わずもがなですが、それに加えて今回は落ち着いた語り口でとても良かったです👍
大島さんにぜひ解説していただきたいことがあります。
1.メモリサイクルは新しいフェーズに入ったのか?
AIがどこまで広いインフラとなり、推論+エージェントがどのくらい広がり、記憶系半導体のひっ迫はどのくらい続くのか?
2.インテルは長続きするのか?
NVDAが真CPUを開発し、ARMベースのCPUが拡大すれば、相対的にインテルアーキテクチャは不利になるのでは?
NVIDIAの決算後は毎年恒例のイベントみたいなものですね。
特に今はスペースXやOpenAIの上場が控えているので買われる理由がないですよね。
時価総額が市場の7%ある企業のPERは落ち着いてきて当然だと思う。ここから、株価が10倍になるのは現実的でないし、2倍でもかなり凄い。
なんかファンドの組み込むポジションサイズに制限があるからこれ以上の買い増しが出来ないのが原因じゃないかみたいな記事見た
まあ、気長に待っていればそのうち株価が付いてくるでしょう
いつも貴重なお話をありがとうございます😊
少しお疲れの様ですのて、お身体、ご寵愛して下さい。
また、配信を待っています!
株価は期待値で上がると思います。
エヌビディアは良い会社てすが、やはり、メインのエヌビディアに資金か行かないのは
大型IPOに資金移動準備かと思います。
なぜ、上がらないのか、本当に不思議ですね。私はアップルの株価が成長率より上がらなくなったときのことを思い出します。あの時は、アップルショックの後に。見直されて、株価は復活しました。そして、そのキッカケは増配と自社株買いだったと思います。なので、今回の決算と同時に発表された株主還元は解ってるねぇという感じだったのに。
エヌビディアが、AIファクトリー企業なら、PERが何倍ぐらいが、妥当かを類似企業との比較で、妥当な株価を教えて頂けると、凄く助かります。