2026年11月
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    南海トラフ地震の津波が大阪を襲うとき ― 道路は水路になる【3Dシミュレーション】

    南海トラフ巨大地震の津波が大阪の街に達したとき、何が起きるのか。
    大阪港・安治川周辺の 2.2km×4.2km を、建物の一棟一棟まで三次元で再現した津波浸水シミュレーションで見ていきます。

    標高の低い地域は大半が浸水し、道路は水路のようになります。
    海底トンネルも冠水し、逃げるための道そのものが失われます。

    一方で大阪には、津波の到達まで約110分――およそ2時間の猶予があります。これは他の多くの地域にはない大きな利点ですが、「2時間何もしなくてよい」という意味ではありません。

    そして1707年の宝永地震では、大坂の陸上の浸水は1m未満だったにもかかわらず、7,000人を超える人が溺死しています。
    被害を決めたのは水の深さではなく、「どこへ逃げたか」でした。

    ■ 目次
    0:00 はじめに
    0:12 ① 国の被害想定 ― 発生確率と大阪の津波
    1:02 ② 津波の到達 ― 3Dシミュレーション
    1:49   道路は水路になる
    2:26   浸水深2m、水圧は1m²あたり約2トン
    2:46   海底トンネルの冠水 ― 逃げ道が断たれる
    3:30 ③ 2時間の猶予をどう使うか
    4:10   垂直避難と、1707年の教訓

    ■ 解析条件
    ・解析領域:大阪港・安治川周辺 2.2km×4.2km(建物形状を個別にモデル化)
    ・津波波源:内閣府「南海トラフの巨大地震モデル検討会」11ケースのうちケース④(大阪市で最大津波高が生じるケース)
    ・堤防は、津波が越えた時点で機能しなくなる条件
    ・広域を2次元で解析し、その結果を3次元領域の入射境界条件として与える
    ・地震発生から1時間43分後に3次元解析を開始し、
     大阪港の水位が最も高くなる約25分間(1500秒)を計算
    ・結果:津波襲来20分後に浸水深2m以上、建物基部の水圧20kPa以上

    ※ 海底トンネルの浸水シミュレーションは、高潮の災害シナリオを想定して 計算した例です。津波の場合も、水が入口を越えて流れ込めば  同様の現象が生じます。映像は再生を早めています。

    ■ 出典

    ・地震調査研究推進本部 地震調査委員会
     「南海トラフの地震活動の長期評価」2025年9月26日改訂
     (今後30年以内の発生確率 60〜90%程度以上)
    ・内閣府「南海トラフ巨大地震の被害想定」2025年3月
     (死者 最大 約29万8千人/うち津波による死者 約21万5千人)
    ・内閣府「南海トラフの巨大地震モデル検討会」平成24年8月29日公表
    ・大阪府危機管理室「南海トラフ巨大地震に関する地震・津波ハザード」
    ・大阪市「南海トラフ巨大地震による大阪市域の想定」
     (大阪港付近に地震の約110分後、高さ約5mの津波が到達)
    ・大阪市「津波避難ビル」指定要件(新耐震基準・鉄筋コンクリート造・3階以上)
    ・長尾武(2016)「宝永地震津波、大坂における津波の遡上と被害」歴史地震 第31号

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    6件のコメント

    1. 電車に乗っていたら、これ又どう逃げたらいいか。
      こんな大阪に副都心は、無理でしょう。

    2. 南海トラフ地震が来ると言って、もう15年経ちました
      まだ今後30年といっています
      15年前も今後30年って言ってましたよね
      今後30年の地震が60~90%と試算出来るなら、なぜ熊本の地震は分からなかったのでしょうか?
      ぜひ教えてください。