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    震度5強で倒れる家|耐震偽装が建築基準法を変えるまで【30秒企業戦争】 #shorts

    その家は、震度5強で倒れるおそれがあった。2005年11月、国土交通省が公表した。一級建築士による、構造計算書の偽造である。鉄筋を減らし、コストを削り、数字を偽った。偽装は、マンションやホテル約100棟に及んだ。

    なぜ見抜けなかったのか。自治体も民間機関も、偽造を見抜けなかった。建築確認が民間に開放されて、6年後だった。専門家でなければ、構造計算は検証できない。住民は突然、退去を求められた。家は危険物件になり、ローンだけが残った。買った人には、何の落ち度もない。公的支援は組まれたが、対象は限られた。

    元建築士は証人喚問で、圧力を受けたと述べた。その証言は偽証と認定され、罪に加わった。判決は懲役5年の実刑だった。売り主の会社は破産し、補償は行き詰まった。国は建築確認の制度を作り直す。

    一定規模以上の建物は、第三者が二重に確かめる。2007年施行の、改正建築基準法である。家は人生最大の買い物で、中身は見えない。見えない部分を守るのは、制度の仕事である。その制度の穴を、約100棟の欠陥が教えた。安全は、図面の数字から始まっている。

    ※偽造した一級建築士は役職・資格名のみで表記しています。
    ※居住者・購入者の側に落ち度はありません。

    【出典】国土交通省/構造計算書偽装問題に関する緊急調査委員会/構造計算書偽装問題に関する関係省庁連絡会合/国立国会図書館 調査と情報 ISSUE BRIEF NUMBER 500/東京地裁判決 2006-12-26/東京高裁 2007-11/最高裁 2008-02-21 上告棄却・確定

    【素材】写真: Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・Public domain・CC0・CC BY-SA 2.0・No restrictions・CC BY 2.5・CC BY 2.0・CC BY 4.0・CC BY-SA 3.0) / 映像: Pexels / 図解: 自作

    音声: VOICEVOX:青山龍星

    #耐震偽装 #構造計算書 #建築基準法 #マンション #建築確認 #企業戦争 #ビジネス #shorts

    ▼「30秒企業戦争 -Corporate War 30s-」
    対決・買収・逆襲・隠蔽——世界を動かした「企業戦争」を、
    ドキュメンタリーショートで解剖しています。

    ※公開情報(IR・決算資料・報道)をもとにした解説です。
    映像・写真: Wikimedia Commons / Pexels ほか
    ナレーション: VOICEVOX 青山龍星

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