【マーベラスサンデー物語④】「18年後」誰も買わなかった馬の血が、桜花賞を勝った日
宝塚のあと骨折。復帰した有馬記念で2着。
そして年が明け、屈腱炎。
15戦10勝——掲示板は、一度も外さなかった。
種牡馬になった。父は日本を変えたサンデーサイレンス。
「あの血なら大物が出る」。
重賞馬は出た。障害ではGI馬を2頭も出した。
だが、平地のGI馬は出なかった。
種牡馬を引退、復帰、そしてまた引退。
2015年、桜花賞。勝ったのはレッツゴードンキ。
その母の父がマーベラスサンデーだった。
誰も欲しがらなかった貧弱な仔馬の血は、
18年かけて桜の頂点に届いた。
晩年、牧場の人は言った。「身のこなしが柔らかい。さすがGI馬だ」。
15戦10勝、掲示板外しゼロ。
最後まで、底を見せなかった。全4話、完結。

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